国内におけるプライベートバンク業界で預入資産残高が頭一つ抜けているのが野村證券のプライベートバンキングサービスです。

今回は野村證券のプライベートバンクの特徴について紹介します。

 

【野村證券のプライベートバンク】

野村證券のプライベートバンク部門の顧客になるための最低預入金額は非公開とされています。

ただ実際のところは少なくとも一億円ほどは必要ではないかと言われています。

 

【国内のプライベートバンク業界における野村證券の位置づけとは?】

日本国内では証券会社や銀行からなる日系プライベートバンクの他にクレディスイスやUBSなどの外資銀行系プライベートバンクがひしめき合っています。

国内の市場においては日系プライベートバンクが優位性を持っているのが実態です。

その背景として大きな要因は日本の複雑な税制や法律です。

日本の相続税、住民税含む所得税などは海外先進国と比較しても突出して高いのが特徴です。

更に他国より複雑で頻繁に改正があります。

その中で国内の資産家が一番求めていることは「資産を守ること」です。

つまり節税です。

日本の商習慣や文化を把握している日系プライベートバンクは税務や法務に対して柔軟な対応をして資産家の評価を得ています。

この点において野村證券は外資系よりも大きなアドバンテージを持っており、不動産購入や資産管理会社の設立、生命保険を活用した節税などスキームは多々あります。

〈外資系プライベートバンクの強みと弱点とは?〉

一方で外資系は運用ノウハウなど攻めの部分に関しては日系プライベートバンクよりも優位性があります。

しかし日本の資産家からはリスクを負ってまで資産を増やすことよりも、スムーズな「資産承継」、「事業承継」、「相続」、「贈与」に対して効果的な「節税」に関心が高いのが実態です。

国内の金融商品には節税に有利な金融商品も多くありますが、外資系はその点では強みを活かしきれていないのが正直なところ。

外資系の得意とする分野と実際に資産家に求められているニーズとは若干の乖離があります。

また外資系は複雑かつ頻繁な税制と法律の改正に対応するのにも必死な状態です。

税務と法務に知識があっても実際的なスキームの提案までに至っていないところも随所見られるのが本音です。

実際にHSBCやシティバンクなど大手外資系プライベートバンクも参入しましたが過去に撤退を余儀なくされたケースがあります。

合わせて読みたい▼

シティバンクのプライベートバンクが日本を撤退した2つの理由とは?

シティバンクの撤退の原因としては前述した通りの理由で高い利回りの商品の販売を試みるも、当時世界有数の規制金融に慣れた日本の富裕層にとって商品リスクに対してのハードルは高く、シティの商品ラインナップは手が届きにくい存在でした。

その上で投資家のリスク許容度を無視して強引なセールスを続けた結果、業務停止命令を受け、結果的に撤退しました。

また相続や事業承継などは相続人同士で揉めてしまうことが少なくありません。

その際に人間関係のフォローなども気を配ることが出来るのは日本の文化や商習慣に慣れた日本企業がなせる技といってもいいかもしれません。

野村證券は日系プライベートバンクの中でも金融商品の知識や税金対策について競合よりリードしていたことから国内で優位な位置づけになりました。

【野村證券のプライベートバンクの3つの特徴】

〈特徴①:センチュリオンカードの発行〉

プライベートバンクが提携しているのはブラックカードの元祖として名高いアメックス。

アメックスが発行するブラックカードはセンチュリオンカードと呼ばれご存知の方も多いことだと思います。

年会費が35万円で使用限度がありません。

専属のコンシェルジュがついてホテルや飛行機も無料でアップグレードされたり、ジェット機のチャーターもしてくれます。

野村證券のプライベートバンク経由で申し込めば過去の金融トラブルや犯罪性など特段の問題がない限りは発行されます。

〈特徴②:富裕層限定ラップ口座の野村SMA〉

SMAはSeparately Managed Accountの略で資産家や富裕層限定のラップ口座です。

これは野村證券に限った事ではなく大和証券や三菱UFJ信託銀行など多くの日系のプライベートバンクが提案している商品です。

SMAでは主に株式や債券を中心にして運用される一任勘定口座です。

(不動産などの実物資産は含まれません)

日系プライベートバンクは海外勢が提案している様な一任勘定運用をSMAを通じて行っています。

合わせて読みたい▼

(詳しくは下記記事で↓)

プライベートバンクの一任勘定サービスの「SMA」の実態とは?

手数料に関してもSMAは預入資産残高に対しての管理手数料を取ります。

いかにもプライベートバンク的な商品で資産家は運用に関して口を挟むことも出来ず運用報告書で結果と成績を確認するのみです。

因みにSMAの様な投資一任運用商品ではなく、顧客と契約で運用一任サービスを提供しているのはUBS、クレディスイス、ロンバーオーディエのみです。

もちろんプライベートバンクに口座開設した資産家しか購入することは出来ません。

「野村SMA」は最低購入金額が少し前だと3億円からで、小口化が進んだとは言え5000万円からです。

因みに大和証券が提供する「ダイワSMA」は1億円から。

三菱UFJ信託銀行が提供する「プライベートアカウント」も5000万円からです。

ただ積極運用やリスク回避など様々なコースが選ぶことができ、運用戦略によって手数料が一般のラップ口座同様にSMAも割高になることも少なくありません。

ですので毎年手放しで安定的に運用結果が出る、と妄信的に信じるのは危険です。

一任勘定であるからこそ投資家こそ責任を持たなければいけません。

投資する側も金融リテラシーを磨き、どの様な手法でどんな運用を行っているかついて理解し自分の資産を管理する必要があります。

〈特徴③:IPO株式の優先的割り当て〉

普通の投資家がIPO株を入手する手段としては抽選だと思われていることでしょう。

しかし実際に抽選で市場に出回るのは全体の15%ほどしかありません。

実は85%は企業の上場に際して主幹事を中心となり各証券会社に「裁量配分」として分配されます。

そして更に支店ごとに割り当てされます。

誰にどれだけIPO株を分配するのかは証券会社次第で、太客を優先に渡っているのが実態です。

プライベートバンク部門を持っている証券会社であれば、IPO株の購入にはかなり有利になります。

特に主幹事として野村證券や大和証券、みずほ証券、SMBC日興証券などの大手はIPO株に関してはアドバンテージがあります。

実際にIPOの割り当てを期待してプライベートバンクの口座開設をする資産家もいます。

【野村證券プライベートバンクの3つの弱点とは?】

ただ野村證券のプライベートバンクにも弱点があります。

〈弱点①:日本の企業特有の人事制度〉

プライベートバンクの担当者は各金融機関の中でも精鋭部隊が配属されます。

しかし一方でエリートコースを歩む社員には多くの部署の経験を積ませて、将来的には会社の幹部候補に育て上げたいもの。

そのため数年単位でコロコロと部署異動が発生し、せっかく顧客との信頼関係を築き上げたタイミングで担当者変更ということも往々にしてあります。

これは特に日系プライベートバンクに見られる傾向です。

日本特有の構造的な問題で本格的に富裕層ビジネスに取り組むのであれば是正しなければいけない課題でしょう。

〈弱点②:資産保全のスキームが発展途上であること〉

また今後はプライベートバンクとて情報の透明性が、お上からは要請されます。

スイスやシンガポールなど海外のプライベートバンクの情報守秘性を盾に資産を守る時代は終わりました。

これから必要なのは特に守りの部分です。

いかに金融知識、法律の知識、各業界の専門家の知識を融和させてラインギリギリの柔軟な節税スキームを創出出来るかが生き残りの鍵です。

例えば2017年を皮切りにキャプティブという節税スキームが経営者や相続対象者を対象に多くの注目を浴びています。

概要としては損害保険に支払っている保険料の役半分が現金で保有できるというスキームです。

応用すると相続にも活用出来て、贈与で「年に100万円まで」というルールがある中で比較にならないほどの早さで効率的に贈与が出来ます。

今まではトヨタやヤフーなどの大企業経営者しか知らないスキームでしたが2017年のハワイ税制変更で多くの富裕層から関心が寄せられています。

資産を守ることに念頭に置かれているのであれば情報収集しておいて損はないでしょう。

ただこれは税務知識と生命保険知識と海外税務や法律を融和させて生まれたスキームです。

扱うには広い知識の上に専門性も必要です。

その上で各業界の知見を融和させないといけません。

数年単位でバンカー(担当者)が変更してしまうような国内の大手金融機関のプライベートバンクではキャプティブスキームを提供する境地にたどり着く事は恐らく難しいといえるでしょう。

〈弱点③:度重なる金融商品のセールス〉

また手数料収入はブローカーレッジモデル(販売手数料モデル)で証券会社らしく株や債券を中心に顧客に勧めるケースが一般的です。

ブローカーレッジモデルの採用で金融商品のセールスがあるのは否めません。

合わせて読みたい▼

プライベートバンクの「手数料モデル」の実態とは?

プライベートバンクが抱える4つの課題・デメリットとは?

これはプライベートバンキング部門といえども売上ノルマがあるので

なかには顧客の意思やリスク許容度を無視して商品を提案した結果としてトラブルになったというケースも後を断ちません。

また顧客が元金融関係者や卓越した投資家だったとプロフィールがわかった場合には途端に連絡が途絶えるということも実際にありました。

恐らく「この人には商品が売りにくい」と判断されたからでしょうか。

顧客の利益を第一にして情熱を持って向き合うプライベートバンクイズムを感じないバンカーも実在するのが残念なところです。

大手金融機関だからといって妄信的に口座開設するのは注意したほうが良いでしょう。

担当者が鍵になるので口座開設しないと分からないところもありますが、もし口座開設をして違和感を感じる様であれば取引先の変更も検討しましょう。

合わせて読みたい▼

キャプティブで節税をする前に知るべき実態と業界裏話とは?

キャプティブのメリットとデメリットや設立方法とは?

【プライベートバンクで口座開設する前に基本的な情報を理解しておくことが何よりも大切です】

実はわたくしは過去に運用でまとまった利益を作ることができました。

それを原資にして資産運用や資産保全に取り組むために、いくつかのプライベートバンクを比較したことがあります。

とはいうもののプライベートバンクも記事でも述べているとおり、ビジネスで運営しています。

幅広いサービスが確かに魅力的ではありましたが、友人からは「金融商品の営業が正直しつこいよ…」などとも聞きます。

ですのでプライベートバンクの少し情報を聞いただけで「何だか良さそう」という単純な理由だけで口座開設することはあまりおすすめしません。

プライベートバンクで安易に口座開設をする前に

・契約を考えているプライベートバンクのビジネスモデルがどうなっているのか?

・リスクやデメリットは何なのか?

・どういう仕組みになっているのか?などをきちんと理解することが大切です。

それらを理解せずに安易にプライベートバンキングサービスで口座開設をして

金融商品や不動産のセールスを必死にされるだけで「こんなはずじゃなかった」という人は少なくありません。

しかしプライベートバンク選びに失敗してしまう根本的な原因は、単純に良質な情報が少ないことが挙げられます。

要らぬ失敗をしないためにも必要なことは良質な情報を取ること、基本の理解が大事です。

因みにわたくしが現在、プライベートバンキングサービスとして利用しているのは「匠投資顧問株式会社」というところです。

ここは手数料形式が「ブローカーレッジモデル」という金融商品のセールスも全くなく、「フィーモデル」で同じ方向性を向くことが出来ること。

そして、販売会社ではなく完全に中立な立場で情報提供してくれることに加えて、海外の資産保全の情報なども提供してくれることが魅力で口座開設をしました。

ここのプライベートバンキングサービスをしている方が執筆した「99%のプライベートバンカーが伝えない1%の真実」というメルマガがあります。

資産形成を考えてプライベートバンクに口座を開設するのであれば

まずは事前に知識を入れてから検討されることをおすすめします。

業界の裏側を教えてくれているので参考にはなると思います。

わたくしはまだ40代の若造でプライベートバンクの知識が全くないところから個人的に色々とお世話になっています。

このサイトで紹介する許可を頂いたので、以下にリンクを貼り付けをしておきますので口座開設に着手される前に参考にしてみて下さい。

レポートはが執筆したものではなく、第三者機関の金融機関が発行したものですが無料で良質な情報なのでこれから検討をされる方には良いと思います。

本来は完全紹介制で登録者数に上限があるようなので情報を参考にするのであればお早めに

【推奨メルマガ(無料)】


【その案件は本当に大丈夫ですか?】

プライベートバンクで安易に口座開設をする前に必ず基本的なことの理解をしておくことをおすすめします。

なぜなら、プライベートバンクのスキームの構築が本当に最良のものかどうかが自身では気付きにくいからです。

過去には不動産会社と手数料のキックバックをする業務提携して、私欲で不動産をやたらセールスされたケースもあります。

もしも近くに詳しい方がおられない場合は、ご相談・お問い合せ頂いても構いません。

ただ、わたしも普段はサラリーマンをしているので返信に時間がかかる場合もあります。

ご了承をお願いします。

お問い合わせはこちらから

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。