メガバンクの三菱UFJ銀行もプライベートバンク業界に参入しています。

 

【三菱UFJ銀行のプライベートバンクの概要】

三菱UFJ銀行はグループである5社(三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガンスタンレー証券、三菱UFJモルガンスタンレーPB証券、三菱UFJ個人財務アドバイザーズ、三菱UFJ不動産販売)の連携で顧客サポートを提供しています。

同グループの三菱UFJモルガンスタンレーPB証券が日本国内ではUBSやクレディスイスと並び知名度が高いプライベートバンクであり同様にサービス提供しています。

三菱UFJグループでは金融資産や不動産の運用・管理の他、資産承継や事業承継の4つに力を入れています。

【三菱UFJ銀行のプライベートバンクはいくらから口座開設できるの?】

では、いくらから口座開設ができるのでしょうか?

実はそれは分からず、三菱UFJ銀行はプライベートバンキングサービスの口座開設に必要な最低預入金額を非公開にしています。

ただ三菱UFJモルガンスタンレーPB証券のプライベートバンキングサービスでは最低預入金額が1億円以上としているため、三菱UFJ銀行も1億円くらいが口座開設の目安ではないかと見られています。

【三菱UFJ銀行のプライベートバンクの特徴とは?】

基本的にプライベートバンキングサービスは顧客の状況や資産額に応じてニーズを聞きながらオーダーメイド方式なので際立った特徴はなかなか見つけにくいのが実際のところです。

その中でも三菱UFJ銀行でプライベートバンク口座を開設することで得られるサービスで特筆するものを挙げていきます。

〈特徴①:富裕層限定のプライベートアカウント〉

三菱UFJ銀行のプライベートバンク顧客専門の資産運用口座であるプライベートアカウントは5,000万円から開設出来ます。

プライベートアカウントを解説すると運用を一任する投資一任契約を締結します。

これは大まかに言うとプライベートバンク顧客専用のラップ口座の様なものです。

プライベートアカウントの様に運用一任する口座はSMAという総称で呼ばれます。

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(SMAに関しての詳細は下記↓)

プライベートバンクの一任勘定サービスの「SMA」の実態とは?

投資一任契約をすると運用のポートフォリオは株式・債券・投資信託から構成してくれます。

顧客は運用に関して口を挟まず、定期的なレポートで推移を確認するのみです。

手数料に関してもSMAは運用資産残高に対しての管理手数料を徴収します。

ブローカーレッジモデル(金融商品の販売手数料)のビジネスモデルを採用している国内プライベートバンク業界において、この運用一任口座はいかにも本場のプライベートバンク的な運用サービスです。

ただポートフォリオの構成によっては信託報酬が別途かかり、手数料が割高になり運用成績が芳しくない場合も少なくありません。

また構成される商品の中身を分析すると一般的に売られている割高な商品が含まれていることもあります。

SMAを購入するときは一任勘定といえども金融リテラシーを磨いて中身を理解した上で責任を持つ必要があります。

実際に「上手く増やしてくれるだろう」と構成を把握せずSMAを購入する方が少なくありません。

そういった多くの方が「今後も増えるのか?」、「これ以上減らないか?」などと神経をすり減らして運用の推移を気にしておられます。

やはり商品構成を理解せずに購入すると精神衛生上も健康的ではありません。

SMAを購入する時は自身で運用する以上に金融リテラシーを磨くことが必要だと個人的には思います。

因みにSMA商品は顧客のオーダーメイド方式でポートフォリオが構成されるので比較などが出来ません。

〈特徴②:モルガンスタンレーグループの金融商品〉

三菱UFJ銀行系のグループでは「モルガンが強みとする商品開発の手法や顧客向けの海外情報を提供する」とあります。

しかし実際にはグローバル化が進んだ金融業界では、もはやモルガンにしかない「商品開発の手法」は無きに等しいと言えます。

とはいうものの米大手金融機関のブランドは健在です。

日米の共同で蓄積されたノウハウがあり、それが金融商品のラインナップに反映されています。

ただ提案される商品には期待リターンが高いもののリスクが高い商品もあるので、購入判断をするには勧められるがまま購入するのも注意したいところです。

【三菱UFJ銀行のプライベートバンクの3つの弱点とは?】

これは三菱UFJ銀行に限ったことではありませんが日系、外資系問わずプライベートバンク業界全体として取り組むべき課題があります。

〈弱点①:日本の企業特有の人事制度〉

プライベートバンクの担当者は広い知識や対応力が求められるので金融機関の中でも精鋭部隊が配属されます。

しかし一方でエリートコースを歩む社員には多くの部署の経験を積ませて、将来的には会社の幹部候補に育て上げたいもの。

そのため数年単位でコロコロと部署異動が発生し、せっかく顧客との信頼関係を築き上げたタイミングで担当者変更ということも往々にしてあります。

これは特に日系プライベートバンクに顕著に見られる傾向です。

日本特有の構造的な問題で本格的に富裕層ビジネスに取り組むのであれば是正しなければいけない課題でしょう。

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(日系プライベートバンクの課題やデメリットは以下の記事で詳しく↓)

プライベートバンクが抱える4つの課題・デメリットとは?

〈弱点②:資産保全のアイディアが発展途上〉

また今後はプライベートバンクとて情報の透明性が、お上からは要請されます。

スイスやシンガポールなど海外のプライベートバンクの情報守秘性を盾に資産を守る時代は終わりました。

これから必要なのは特に守りの部分です。

いかに金融知識、法律の知識、各業界の専門家の知識を融和させてラインギリギリの柔軟な節税スキームを創出出来るかが生き残りの鍵です。

例えば2017年を皮切りにキャプティブという節税スキームが経営者や相続対象者を対象に多くの注目を浴びています。

概要としては損害保険に支払っている保険料の約半分が現金で保有できるというスキームです。

経営メリットから導入を検討する会社経営者が大半ですが、スキームの設計内容を応用すれば個人の贈与や相続にも大きな効果を及ぼすとして関心が寄せられています。

日産自動車やセイコーエプソンなどの大企業経営者のみしか知らないスキームでしたが、中小企業経営者にも認知される様になりました。

資産を守るということを念頭に置かれるのであれば情報収集しておいて損はないでしょう。

ただ、キャプティブスキームは税務知識と生命保険知識と海外税務や法律を融和させて生まれたスキームです。

扱うには広い知識の上に専門性も必要です。

その上で各業界の知見を融和させないといけません。

数年単位でバンカー(担当者)が変更してしまうような国内の大手金融機関のプライベートバンクではキャプティブスキームを提供する境地にたどり着く事は恐らく難しいといえるでしょう。

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キャプティブで節税をする前に知るべき実態と業界裏話とは?

キャプティブのメリットとデメリットや設立方法とは?

〈弱点③:度重なる金融商品のセールス〉

三菱UFJのみならず、日系外資系問わず国内の多くのプライベートバンクのビジネスモデルがブローカーレッジモデル(販売手数料モデル)です。

ブローカーレッジのビジネスモデルに諸悪の根源があるのですが、プライベートバンクによる金融商品の積極的なセールスがよく槍玉に挙げられます。

実はプライベートバンキング部門といえども売上ノルマがあり、中には顧客の意思やリスク許容度を無視して商品を提案した結果、トラブルになったというケースは後を断ちません。

またプライベートバンキング部門はエリートコースという認識で「ここで実績を上げて栄転する」と息巻いて昇進しか興味がないバンカーも少なくありません。

因みに大和証券は証券会社らしく株や債券を中心に顧客に勧めるケースが一般的です。

また顧客が元金融関係者や卓越した投資家だったとプロフィールがわかった場合には途端に連絡が途絶えるということも実際にありました。

恐らく「この人には商品が売りにくい」と判断されたからでしょうか。

顧客の利益を第一にして情熱を持って向き合うプライベートバンクイズムを感じないバンカーも実在するのが残念なところです。

大手金融機関だからといって妄信的に口座開設するのは注意したほうが良いでしょう。

やはりブローカーレッジモデルはどうしても顧客との利益相反になりやすい性質があります。

プライベートバンクを利用するのであれば手数料形態は預かり資産残高に対しての一定料率のフィーモデルを採用しているところにした方が無難です。

セールスの積極度合いは担当者次第になるので口座開設しないと分からないところもありますが、もし口座開設をして違和感を感じる様であれば取引先の変更も検討した方がいいでしょう。

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プライベートバンクの「手数料モデル」の実態とは?

【プライベートバンクで口座開設する前に基本的な情報を理解しておくことが何よりも大切です】

実はわたくしは過去に運用でまとまった利益を作ることができました。

それを原資にして資産運用や資産保全に取り組むために、いくつかのプライベートバンクを比較したことがあります。

とはいうもののプライベートバンクも記事でも述べているとおり、ビジネスで運営しています。

幅広いサービスが確かに魅力的ではありましたが、友人からは「金融商品の営業が正直しつこいよ…」などとも聞きます。

ですのでプライベートバンクの少し情報を聞いただけで「何だか良さそう」という単純な理由だけで口座開設することはあまりおすすめしません。

プライベートバンクで安易に口座開設をする前に

・契約を考えているプライベートバンクのビジネスモデルがどうなっているのか?

・リスクやデメリットは何なのか?

・どういう仕組みになっているのか?などをきちんと理解することが大切です。

それらを理解せずに安易にプライベートバンキングサービスで口座開設をして

金融商品や不動産のセールスを必死にされるだけで「こんなはずじゃなかった」という人は少なくありません。

しかしプライベートバンク選びに失敗してしまう根本的な原因は、単純に良質な情報が少ないことが挙げられます。

要らぬ失敗をしないためにも必要なことは良質な情報を取ること、基本の理解が大事です。

因みにわたくしが現在、プライベートバンキングサービスとして依頼しているのは、国内の独立系金融機関である投資顧問会社の投資顧問アドバイザーの方です。

ここは手数料形式が「ブローカーレッジモデル」という金融商品のセールスも全くなく、担当の荒木大志氏は投資家と同じ目線で常に最適な助言を行ってくれます。

そして、商品を売る販売会社ではなく完全に中立公正な立場で情報提供してくれることに加えて、海外の資産保全の情報や海外の老舗プライベートバンクの情報提供もしてくれることが魅力で契約をしました。

長年ここのプライベートバンキングサービスを提供している方が執筆した「99%のプライベートバンカーが伝えない1%の真実」というメルマガがあります。

業界の裏側や実態を教えてくれている無料メルマガとなりますが

まずは安易に口座開設をする前に知識を入れてから検討されることをおすすめします。

プライベートバンクの基本的なことがまずは理解できるかと思います。

わたくしはまだ40代の若造でプライベートバンクの知識が全くないところから個人的に色々とお世話になっています。

このサイトで無料メルマガをご紹介する許可を頂いたので、以下に貼り付けをしておきますので着手される前に参考にしてみて下さい。

レポートは私自身が執筆したものではなく第三者の専門家が発行したもので良質な情報が詰まっていますのでこれからプライベートバンク選びを検討をされる方には良いと思います。

本来は完全紹介制で登録者数に上限があるようなので情報を参考にするのであればお早めに!

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【その案件は本当に大丈夫ですか?】

プライベートバンクで安易に口座開設をする前に必ず基本的なことの理解をしておくことをおすすめします。

なぜなら、プライベートバンクのスキームの構築が本当に最良のものかどうかが自身では気付きにくいからです。

過去には不動産会社と手数料のキックバックをする業務提携して、私欲で不動産をやたらセールスされたケースもあります。

もしも近くに詳しい方がおられない場合は、ご相談・お問い合せ頂いても構いません。

ただ、わたしも普段はサラリーマンをしているので返信に時間がかかる場合もあります。

ご了承をお願いします。

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