プライベートバンクに口座開設を希望する富裕層は年々増加傾向にあります。
その背景として富裕層の人口自体が増加していることも要因としては大きいですが、「プライベートバンク」という言葉が市民権を得つつある状態でもあります。
それに伴い富裕層の「資産を守りたい」というニーズが高まってきていることも大きな要因です。
しかしプライベートバンクで口座開設をするにも審査や条件があるので誰しもが口座開設可能かと言われるとそういうわけではありません。
それではプライベートバンクに口座開設を終えた富裕層はどの様にして完了させたのでしょうか?
まずプライベートバンクと富裕層の接点について紹介していきます。
〈プライベートバンクと富裕層の接点とは?〉
①プライベートバンクが訪問しに来る
国内のプライベートバンクに限ってのパターンです。
国内のプライベートバンクは三菱東京UFJ銀行やりそな銀行などのメガバンク、他にも千葉銀行や静岡銀行など地銀など銀行系も参入しています。
彼らは顧客の口座残高を把握しており、残高の大きな顧客には目を光らせています。
もし口座残高が億の壁を越えたあたりから銀行側は接点を持ってくると思います。
きっかけは様々で、電話でひとまず連絡がある場合や菓子折りを持って自宅に訪問しにくるなど各行によって違います。
私の知っている会社経営者の方は銀行で事業融資を受けた際に「別件で…」と一言有り、奥から支店長が出てきて数分ほど話をしてアポイントを取り、自宅に菓子折りを持って訪問しに来たと話していました。
②士業からの紹介
経営者やドクターなど富裕層に多い属性は税理士や弁護士などの士業とは密接な関係にあるのは周知の通り。
バンカーは顧客の様々なニーズ対応する為に業務の中でサポートチームを構成しています。
業務内外で士業にコンタクトを取る機会は多いので、その際にいい人はいないか打診して紹介してもらうケースがあります。
③保険代理店の保険募集人からの紹介
バンカーによっては頭の柔軟な保険代理店と繋がって、紹介をもらうパターンもあります。
一見すると保険募集人の方とは同じ金融畑で利益相反になるかと思われがちですが、富裕層と繋がった後にバンカーから保険の話をすると本人よりも必要性や説得力も増します。
また保険代理店は一社専属の保険募集人と違ってコンプライアンスに融通が効くところがありビジネスモデルを組立てキャッシュポイントを自在に作ることも可能です。
頭の柔らかな保険代理店の募集人とバンカーは実は相性が良いのです。
④電話営業
これは意外だと思われるかもしれませんがプライベートバンカーも待つだけではなく能動的なアクションを行っています。
アポイントを取ることや概要を話すのに電話を使うことも少なくありません。
一例として起業家や経営者の場合を挙げます。
成長している企業の情報をバンカーは常に収集しています。
新聞や経済誌で企業情報や起業家や経営者を調べています。
例えば経営者はM&Aで事業を売却することで大金を手にすることが出来ます。
日系新聞にはM&Aの情報が載っていますので、会社名がわかればネットでも情報は検索出来ます。
情報の検索次第、電話や訪問など行動に移します。
他にも知り合いのバンカーは「豪邸を見つけたときはその場でスマートフォンやタブレットで住所を調べて見込み客リストを集めたメモを作っておいて、後で登記簿謄本で所有者を調べてコンタクトを試みる」と話してくれました。
日本国内に拠点があるプライベートバンカーにとって見込み客作りは情報戦です。
顧客側の視点だと中には「そんなに見られているの」と言う声も聞こえてきそうですが、企業の営業活動としては健全と言えます。
〈プライベートバンクの偽コンサルタントに注意〉
その中でも注意しないといけないのは海外に拠点のある伝統的プライベートバンクとのコンタクトの場合です。
海外の金融機関は金融庁の定める金融商品取引法の基において日本国内で営業活動をすることは出来ません。
スイスのプライベートバンクの顧客獲得方法は、既に日本人で口座開設をしている方からの直接の紹介の場合もありますが、プライベートバンクへの紹介業を生業としているコンサルタントを称する業者もいます。
間に入るコンサルタントには個人情報はもちろんのこと、資産にも触れさせる機会も場合によってはあります。
そのため仲介業者や紹介者を間違うとダメージの大きい損失になりかねません。
かつて実際に海外のプライベートバンクに正式に勤務している日本人が国内の富裕層の資産を持ち逃げした事件がありました。
被害者は語学が苦手だからという理由で、きめ細かい対応をしてくれたその日本人を信用した富裕層です。
実際にプライベートバンクに籍を置いているバンカーでさえもトラブルが生じたくらいですので、海外のプライベートバンクを活用する際には慎重にならざるを得ません。
資産を動かしたり仲介業者に託す前にプライベートバンクのトップや責任者とコミュニケーションを取っておいて連絡しあえる関係性を作っておくことも予防策としては大切です。
因みに相手が海外在住のコンサルタントは信用しない方が良いのではないかと思います。
なぜなら連絡が途絶えただけでもう手も足も出すことは出来なくなります。
実際にそういったケースで泣き寝入りになっている事例は過去に幾つも実在します。
【偽プライベートバンクやコンサルタントを見抜く3つの確認方法とは?】
またコンサルタントを活用するのであれば確認したい3つのことをお伝えしたいと思います。
かなり主観的な考察も入っていますがご了承ください。
①〈金融機関登録をしているのか?〉
金融庁に金融機関登録をしているか確認するのもおすすめです。
金融機関登録をするには手間も費用もかかります。
因みに金融機関登録をするには金融機関に勤務したことが10年以上ある人材が必要です。
そして監査、管理監督のコンプライアンスの専門の人材を2人以上いないといけません。
更に金融機関登録をして供託金として500万円を財務局に預けます。
そうすると金融機関の付帯番号が付与されます。
全く知識や経験のない、偽コンサルタントが法人を作って登録できるかというと簡単に出来るものではありません。
大前提ですが金融機関登録をしていないと金融商品や金融に関することには触れてはいけません。
それに加えて業務によってライセンスが違います。
〈金融商品を売るのか〉、〈ファンドを作って運用するのか〉、〈助言をするのか〉行為によって異なるライセンスが必要です。
因みに人に助言をしてお金をもらうには「投資助言代理業」が必要です。
基本的にはライセンスがないと金融に関して営業活動が出来ません。
その点「プライベートバンクコンサルタント」とは微妙にグレーなところを突いているとは思いますが、金融機関登録をしているのであれば、ビジネスに対してコミットする姿勢が伺えますので、何もない業者よりも幾分マシです。
②〈お金に対するトラウマを解けるか〉
これはかなり個人的な見解にはなりますがコンサルタントの真贋を見極めるなら「お金に関しての感情をほぐしてくれるか」というポイントに着目するのはおすすめです。
やはりお金は人の感情を左右するパワーがあるものだと思います。
日本人は富裕層であっても真摯にお金と向き合っている人は少ないと思います。
向き合うとは「どんな気持ちで使っているのか」、「なぜ運用をするのか」などが根源的な感情だと思います。
お金には子供の頃の経験や育った環境、記憶が大きく影響すると思います。
幼い頃のお金に対するトラウマがあるまま大人になっている人は案外多いもの。
しかし大人になった当の本人はお金のトラウマは心の奥底に隠してしまっていることが往々にしてあります。
このトラウマがお金に対して余計な感情を乗せて「動かせない」、「使えない」、「減るのが怖い」、「まだ足りない」と思わせます。
例えば「家族の中で揉めた」、「お金で親が喧嘩していた」、「お金が原因で離婚した」、「相続で嫌な思いをした」などクライアントのお金に対するトラウマや感情など一流のコンサルティングができる人はそこを見ています。
お金=怖いなどの方程式が潜在的にあるのであればトラウマを少しづつほぐしていく。
結局、お金自体が悪いわけではなくお金に左右された人間同士のトラブルであってお金に罪はない場合がほとんどです。
知らないうちに多くの人が抱えたお金のトラウマを解せるかの手腕はひとつの物差しになるのではないかと思います。
③〈お金を預かる人が十分稼いでいるか〉
これも主観的な見解であることをご了承下さい。
お金を扱うビジネスをしている以上、お金の魔力に影響されているのか、律して毅然とした態度を保てているのかは大切なポイントだと思います。
そのパワーに引っ張られていないかは本人がどれだけ稼いでいるのかは大きな影響を及ぼすと思います。
金融機関の人間でも人のお金を横領する事件は少なくありません。
たとえば資産を預かる側の人間だったと仮定してみてください。
目の前に、自分の中で有り得ないお金が置いてあるとします。
その金額は自分が一生かかっても稼げないと思い込んでいるお金だとします。
そして、そのお金を自分が管理する立場になったとしたら…
ここで魔が差して理性が負け、行動に移してしまうと「横領」です。
世の中には「少しなら…」と都合の良い言い訳をして顧客の資産をくすねてしまう銀行員もいます。
お金を扱う者がお金のパワーに負けていく…
そういう人の共通点は「クライアントのお金」という認識がありません。
あたかも自分のお金の様に勘違いしている人は非常に怖いと感じます。
お金のパワーに負けない様にするには、お金に不自由しないことだと思います。
お金に執着して、お金に対する優先順位を飛び抜けさせないことが大切です。
そのため資産を預かる人間がちゃんと稼いでいるかはポイントだと思います。
どうか変な仲介業者や偽コンサルタントに騙されない様にして下さい。
また海外不動産や海外投資等、どの業界でも同じ通説ですが「海外で日本人を騙すのは日本人」ということを肝に銘じておいて下さい。
【プライベートバンクで口座開設する前に基本的な情報を理解しておくことが何よりも大切です】
実はわたくしは過去に運用でまとまった利益を作ることができました。
それを原資にして資産運用や資産保全に取り組むために、いくつかのプライベートバンクを比較したことがあります。
とはいうもののプライベートバンクも記事でも述べているとおり、ビジネスで運営しています。
幅広いサービスが確かに魅力的ではありましたが、友人からは「金融商品の営業が正直しつこいよ…」などとも聞きます。
ですのでプライベートバンクの少し情報を聞いただけで「何だか良さそう」という単純な理由だけで口座開設することはあまりおすすめしません。
プライベートバンクで安易に口座開設をする前に
・契約を考えているプライベートバンクのビジネスモデルがどうなっているのか?
・リスクやデメリットは何なのか?
・どういう仕組みになっているのか?などをきちんと理解することが大切です。
それらを理解せずに安易にプライベートバンキングサービスで口座開設をして
金融商品や不動産のセールスを必死にされるだけで「こんなはずじゃなかった」という人は少なくありません。
しかしプライベートバンク選びに失敗してしまう根本的な原因は、単純に良質な情報が少ないことが挙げられます。
要らぬ失敗をしないためにも必要なことは良質な情報を取ること、基本の理解が大事です。
因みにわたくしが現在、プライベートバンキングサービスとして依頼しているのは、国内の独立系金融機関である投資顧問会社の投資顧問アドバイザーの方です。
ここは手数料形式が「ブローカーレッジモデル」という金融商品のセールスも全くなく、担当の荒木大志氏は投資家と同じ目線で常に最適な助言を行ってくれます。
そして、商品を売る販売会社ではなく完全に中立公正な立場で情報提供してくれることに加えて、海外の資産保全の情報や海外の老舗プライベートバンクの情報提供もしてくれることが魅力で契約をしました。
長年ここのプライベートバンキングサービスを提供している方が執筆した「99%のプライベートバンカーが伝えない1%の真実」というメルマガがあります。
業界の裏側や実態を教えてくれている無料メルマガとなりますが
まずは安易に口座開設をする前に知識を入れてから検討されることをおすすめします。
プライベートバンクの基本的なことがまずは理解できるかと思います。
わたくしはまだ40代の若造でプライベートバンクの知識が全くないところから個人的に色々とお世話になっています。
このサイトで無料メルマガをご紹介する許可を頂いたので、以下に貼り付けをしておきますので着手される前に参考にしてみて下さい。
レポートは私自身が執筆したものではなく第三者の専門家が発行したもので良質な情報が詰まっていますのでこれからプライベートバンク選びを検討をされる方には良いと思います。
本来は完全紹介制で登録者数に上限があるようなので情報を参考にするのであればお早めに!
【その案件は本当に大丈夫ですか?】
プライベートバンクで安易に口座開設をする前に必ず基本的なことの理解をしておくことをおすすめします。
なぜなら、プライベートバンクのスキームの構築が本当に最良のものかどうかが自身では気付きにくいからです。
過去には不動産会社と手数料のキックバックをする業務提携して、私欲で不動産をやたらセールスされたケースもあります。
もしも近くに詳しい方がおられない場合は、ご相談・お問い合せ頂いても構いません。
ただ、わたしも普段はサラリーマンをしているので返信に時間がかかる場合もあります。
ご了承をお願いします。