<プライベートバンクを語る偽物>
最近、巷で耳にするようになったプライベートバンクもどきの業者。
僅か数百万円から投資が可能とのことで興味を持った方も多いかと思いますが、それとは裏腹に「本当に信頼できるのか?」という相談が後を絶ちません。
実際の真相について客観的な視点で分析していきたいと思います。
先ず、理論的にその金額で本来のプライベートバンク(以下、PB)が行う同等のサービスを提供することは不可能です。ご承知のとおりPBの報酬体験は、預入残高に対して年間1~1.5%程度が相場となっています。
仮に300万円からPBでの口座開設が可能となれば、PBが受取る報酬はたったの年間3万~4.5万円となります。
もしあなたが一流の専門家なら、この金額で1年間、クライアントに対して最高のサービスを提供しようと思うでしょうか?一般的なレベルのサービスでもこの程度の金額では難しいでしょう。
<表からは見えない手数料>
そうなると現実的に一つの憶測が生じます。もしかしたら「裏で見えない手数料をとられているのでは?」ということです。
よくある方法としては、紹介先の商品や会社からバックマージンを受取ることです。
このバックマージンについてはこれ自体が悪という訳ではありません。ただ、どの程度の報酬が支払われているのかを把握することは、その投資先の商品の実質利回りがどの程度なのかを見極める一つの要素となります。
この話はよく国内の保険営業マンが受取る販売手数料が高すぎる!という議論がされていますが、実際に自分が払った保険料からどの程度が営業マンに支払われているか?は断固として保険会社は開示していません。
つまりそれが分かると手数料が契約者(投資家)の契約にとってどれほどの影響があるかが分かってしまうからです。
ということはそんなに…?と思ってしまいますよね。
<実質リターンが決めて>
話を戻しますと、上記のPBもどきもそうしたバックマージンを受取っている場合には、実際に「この商品に投資をする場合、どの程度のコストが追加で掛かる」ということを明記する必要があります。
でなければ投資家にとって最も重要な実質リターンが把握できないのです。
例えば、一年間でプラス10%のリターンが出たファンドがあったとします。
単純に計算すると、手数料などが一切かからなければ投資家の資金はそのまま10%増えるはずです。
しかしながら通常はここから手数料というコストや税金が差し引かれ、投資家の実質リターンは10%ではなく8%程度と下がります。
この差分が実質コストとなります。海外の金融商品でよく見かけるのは、高いリターンを上げているのにも関わらず、それほど投資家の資金が増えていないケースです。
公表されている手数料や税金を全て差っ引いても、「なぜ増えていないのか?」と疑問が生じるものが多くあります。
「あなたもそんな疑問を感じたことはありませんか?」
こうしたケースは先ほどのように見えない手数料が発生している可能性が高いのです。
<どこから手数料をとるかを常に考えている>
ちなみに金融機関にいる立場からお話しすると、金融機関もビジネスとして業を行っている以上一定の利益を確保する必要があります。その為、どやって投資家から手数料をとるかを常に考えています。
販売手数料、委託手数料、信託報酬など見せ方が違えどグループ会社では一定の利益を確保するという構図があるのです。最初にお話しをしましたがこれが悪いと言っている訳ではありませんので誤解しないでください。
ただ正直な話、「取り過ぎている」というのはあるでしょう。特に日本は諸外国と比べて手数料が2~5倍高いと言われています。そのコストは投資家の本来の利益から差し引かれるのです。
こうした実情を踏まえると、本来のPBが提供しているサービスと最低預入残高というは理にかなっていると言えます。
最低3億円というのが一般的なPBがターゲットとする顧客の資産規模ですが、質の高いサービスを提供するためにはやはり人的コストが掛かるということです。
ただPBの中でも「手数料取り過ぎでしょ!」というところは多々ありますので、その点は実質リターンで比較、判断するとよいです。
結論として、金融商品やサービスも見せ方を変えるだけで全く新しい革新的なものに見せることも可能です。ただ、そうした見せかけに惑わされずに、実質コストや実質リターンといった本質をしっかりと分析して判断してください。
【ハイレベルな資産形成を着手する前に基本の理解が何よりも大切です】
質の高い資産形成を行うためには、情報が何よりも重要となります。
投資や資産形成で失敗したという話も非常に多いですがそれらの原因というのは
・情報の出処が確かなのか?(誰の情報なのか?)
・リスクやデメリットは何なのか?
・どういう仕組みになっているのか?
などの資産運用の基本をきちんと理解していなかったためです。
これらを理解せずに安易に着手して「こんなはずじゃなかった」という人はわたくしを含めて少なくありません。巷にはオイシイ話がゴロゴロと転がっています。
しかし本当に良質な情報はごく一部でその殆どがあなたの資産を奪うために仕掛けられた罠なのです。
要らぬ失敗をしないためにも必要なことは「良質な情報を取ること」と「資産運用の基本的な知識とマインドセット」です。
わたしが当時、資産形成に関して頭を抱えていた時に同僚に紹介してもらったのが、プライベートバンキング業務を生業としている日本で金融庁の認可を正式に受けている独立系金融機関の投資顧問アドバイザーの方です。
ネットでは違法ブローカや違法業者から一部の投資顧問会社が相当叩かれていますが、事実わたしは巡り巡って最後の駆け込み寺としてここに行き着き有能なアドバイザーの方に真摯に対応して頂き色々と救われました。
以降は金融機関に勤務している身でありながらこっそりと顧客としてお世話になっています。
因みに私の担当の荒木大志さんが投資家向けに限定配信するメルマガがあるのですが、今では金融マンや海外投資の業界でも多くの人が登録をして話題になっています。
ポイントは資産形成の基本を理解するのに分かりやすく書いてあるメルマガなんですが、中立的な立場でのプロの見解が分かりやすく書いてある点です。
あらゆる資産形成について客観的にここが良い、ここがリスクといった公平な視点での解説は同業のわたしも非常に役立っています。なので是非皆さんにもご紹介したいと思い、実際に荒木さんに相談をして貼り付けの許可を頂いたので以下にリンクを貼っておきます。
国内外で資産運用を検討している方は曖昧な状態で着手される前にまず参考にしてみて下さい。
メルマガはわたしが執筆したものではなく第三者機関のものですが 無料で良質な情報を取得できるので、これから検討をされる方はまずここから情報を収集されることをおすすめします。
毎月クライアントのフォローができる人数制限があるようで、登録者数にも上限があるそうですので情報を参考にするのであればお早めに活用されてみてください。