2016年頃から海外積立投資の業界に新しい風が入ってきました。

急に耳にするようになった「プレミアトラスト」という新しい会社。

このプレミアトラストはどういう会社なのか? そして口コミ評判や実態について今回はお話したいと思います。

【プレミアトラストの概要】

設立年:2007年

本社所在地:BVI(British Vergin Island)

投資対象ファンド:S&P500,MSCI新興国IMI、S&Pアジア50、ユーロストックス50、MSCIオールカントリーワールドインデックスIM、FTSE100

プレミアトラストは海外積立投資の他社保険会社と大きく違うポイントは「信託会社」であるということ。

このポイントは個人的には大きな意味を持つと思っています。

信託会社は金融機関ではありますが、保険会社と比較すると金融機関登録の際のハードルが低く設立が容易なのが特徴です。

保険会社というのが保険商品を主にして会社経営が行われているのに対し、信託会社というのは「お金を預けられたらとりあえず増やす」という趣旨自体も大雑把なものです。

海外投資業界においては信託会社登録をしてある会社が多いのですが,信託会社登録をしているところはペーパーカンパニーが多く会社の運営が不透明なところが多いのが実際のところ。

実際にプレミアトラストも運営の本質的なところが見えないので金融のプロや専門家からはかなり懐疑的に見られています。

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【プレミアトラストの商品とは?】

商品名:プリンシパルプロテクション(元本保証型積立年金プラン)

最低積立金額:200USD/月

プライベートバンク大手のUBSやグローバルカストディアンで構成された投資監視委員会を設置して管理運営をしているとのことです。

15年契約で140%、20年契約で150%、25年契約で160%の元本保証+運用益保証をしています。

インベスターズトラストのS&P500という商品の独自性と海外積立投資の側面の良いところどりをした様につくられた商品です。

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〈プレミアトラストを運用するIFAは…〉

海外積立投資はF1レースに例えると保険会社や信託会社は〈車〉でIFAが〈ドライバー〉です。

大切なことは車とドライバーの相性です。 

外してはいけないのは、契約者自身が海外積立で何を重視されているかというニーズです。

〈お金を積極的に増やしたい〉のか〈とりあえず減らさずに積立をしたい〉のか〈相続対策〉として活用したいのかで 保険会社の商品の選び方も違いますし、IFAの運用手法の特徴も変わるというのが本来の姿です。

海外積立投資では契約者の運用ニーズを基に、どの保険会社にしてどのIFAにしていくか決めていくことが大切です。

ただ、プレミアトラストのファンドを運営するIFAはシンガポールに拠点を置くハリスフレザー社1社のみです。

1社専属のIFAとなると契約以後の運用実績が芳しくなくてもIFAの移管が出来ないので注意が必要です。

つまり運用途中でリスクや不安を抱えても運用委託先を変更することが出来ないということです。

海外積立投資は長い時間をかけるものなので契約した後が大切です。

そういった面において1社専属のIFAの商品というのは融通性が効きにくい商品といえるのでプロや専門家からは提案されていない商品というのが実際のところです。

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【プレミアトラストの口コミ評判とは?】

〈かなり懐疑的に見られているプレミアトラストの商品〉

プレミアトラストのプリンシパル・プロテクションという商品は日本人が好きな「元本保証」、「運用益保証」というキーワードから販売業者からは売りやすいと考えられており積極的に提案されている様子です。

ただ金融のプロや専門家からはプレミアトラストの商品に対してもかなり懐疑的な見方をされています。

勿論プレミアトラストという会社は実在していますので商品自体は詐欺ではありません。

しかし香港の金融機関やプロの間での判断はインベスターズトラスト同様に会社の規模や歴史、保証となる担保が不透明であるために金融に精通している人ほど警戒をしています。

というのも、そもそもプレミアトラストはインベスターズトラスト同様に運用対象がS&P500という株式をリスクのあるものをベースにしたものにも関わらず、その元本や運用益を保証すること自体一般的な運用ではありえないことです。

更にプレミアトラストの扱う商品構成の複雑さにも関わらず、元本保証や運用保証に対しては明確な説明もされていないという状況もプレミアトラスト社としての信頼性は低いとプロからは感じられている様です。

例えば、15年で140%であれば年率2.5%のリターンですので、同じリターンを狙うのであればもっとリスクが低く信頼性の高い商品は世界にはたくさんありますので、あえてこれを選ぶ必要はないのではないかと思います。

〈プレミアトラストを扱う販売業者には注意〉

日本人が好む「元本保証」、「運用保証」という言葉。

販売業者からはプレミアトラストの商品は「売りやすい」と考えていることから積極的に提案されています。

ただ、多くの業者がプレミアトラスト社の会社の信用や商品構成や内容について深く考えていないのが実態です。

そのためプレミアトラスト社を扱う販売業者の99%以上が販売手数料のみを目的とした無資格業者やネットワークビジネス的に組織を作って販売している素人業者です。

ネットで「IFA無料紹介」としているところも金融機関登録をしていない無資格業者ですので注意が必要です。

因みに海外積立投資の販売業者の裏話ですが、彼らは契約を獲得すると契約年数と積立金額に応じたコミッションを受け取ります。

例えば、25年間の契約年数で毎月5万円の積立であれば、25年×12ヶ月×50,000円=1,500万円(累計積立金額)となります。

累計積立金額の1~3%が販売業者のコミッションとなっています。

3%の取り分ならば一回の契約で45万円が販売業者のコミッションです。

このコミッションが契約後~24ヶ月以内に分割して支払われます。

小さくないコミッションですので販売業者が甘い言葉を使って契約に必死になっていることがお分かり頂けたでしょうか?

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【プレミアトラストに限らず海外積立投資で大切なポイント】

海外積立投資は基本的には紹介者経由じゃないと契約出来ません。

その理由としては海外積立商品は海外籍の商品なので日本国内で営業や広告活動をすることが出来ないからです。

しかし〈紹介〉と体裁をなしていますが実際に国内の海外積立の販売業者や取扱者はレベルが驚くほど低いのが実態です。

紹介者になるにはIFAで研修を2時間程度受ければ誰でもなれるもので資格試験などコンプライアンス面を規制するものも何もありません。

そして99%以上の紹介者が金融に関しては全くの素人業者でネットワークビジネス的に販売網を広げています。

本来であれば日本国内で金融商品に携わるのであれば大前提として金融機関登録を財務局や金融庁に届け出なければいけません。

その後に投資商品を分析するのか?販売するのか?助言するのか?によってライセンスを取得し金融庁に申請する必要があります。

それは海外籍の商品に対しても同様です。

多くの海外積立販売業者(99%以上)は金融機関ですらありませんし、ライセンスも取得していません。

無資格業者や無認可業者経由で契約するとその後に廃業や連絡が取れなくなるリスクも十分に考えられ、契約者が海外積立難民になってしまう可能性が非常に高くなります。

・提案したところは金融機関なのか?

・投資助言業のライセンスがあるのか?

・海外積立において投資助言をすることを金融庁から認可を受けているのか? というのが非常に重要なポイントです。

これら三点がない上で業者に金融庁の監査などが入ろうものならば一発で足元をすくわれてしまいます。

私も過去に幾つか海外積立で誠意あるサポートをしている業者も見て懇意にしてきましたが、監査で吹っ飛んでしまったところを幾つも見ております。

飛んでしまうと加入される方が海外積立難民に陥ってしまうというスパイラルにもなりかねます。

例えどんなにいい人でいい内容の勉強会で誠意がある対応をしていても足元をすくわれてしまうと終わりです。

金融機関でもない民間のグレーな業者からの加入は絶対に避けて下さい。

(お恥ずかしながら、こんな偉そうにお話している私が海外積立難民だった経験があるため…)

海外積立に関しては専門の金融機関に相談してニーズをちゃんと把握してもらってから、最適な保険会社とIFAを選んでもらって契約することを強くお勧めします。

【海外投資の着手前には基本の理解が何よりも大切です】

 

海外投資の情報はちゃんと取扱いが出来れば経済を豊かにしてくれるものです。

しかし海外積立や海外投資は「何だか良さそう」という単純な理由だけで始めてはいけません。

 

 というのもサイト管理者のわたくしも2009年9月に海外積立投資を契約して

1年も経たない2010年4月の段階で紹介業者が廃業し連絡がつかなくなったことで海外積立難民になった経験があります。  

 

更に斡旋した業者は運用シュミレーションで「毎年年利12%」と言っていましたが

実際に過去3年の利回りを調べてみるとマイナス2%でかなり誇張していたことが分かりました。

そして資産運用においても考え方を間違って大きく損失を抱えたことがあります。

 

  それらの原因というのも

・情報の出処が確かなのか?

・リスクやデメリットは何なのか?

・どういう仕組みになっているのか?などをきちんと理解していなかったからです。  

 

これらを理解せずに安易に海外投資に着手して「こんなはずじゃなかった」という人はわたくしを含めて少なくありません。

そして「リスク許容度を間違えたり」、「詐欺に引っかかったり」、「提案者が実はちゃんと理解していなくて契約者が困ったり」と問題を抱えた人を多く見てきました。  

 

しかし根本の原因は海外の投資に関する良質な情報が少ないことが挙げられます。

要らぬ失敗をしないためにも必要なことは良質な情報を取ること、基本の理解です。  

 

ちなみにわたしが当時運用に関して頭を抱えていた時に知人から教えてもらったのが、海外投資において金融庁に投資助言をする認可を正式に受けている数少ない独立系金融機関の投資顧問会社です。

当然、私も金融機関にいる人間ですから、相当にこの投資顧問会社の下調べをしました。

結果、わたしは最後の駆け込み寺としてここに行き着いたのですが、担当の方も真摯に対応してくれて窮地を救ってくれました。

以降は金融機関に勤務している身でありながら顧客としてお世話になっています。

 

また私の担当の荒木大志さんが投資家向けに限定配信しており、今では金融や海外投資の業界で多くの人が登録して有名になっているメルマガがあります。

基本を理解するのに分かりやすく書いてあるメルマガなんですが 実際に荒木さんに問合せをして貼り付けの許可を頂いたので以下にリンクを貼っておきます。 

海外投資や資産運用を検討している方は曖昧な状態で着手される前にまず参考にしてみて下さい。  

 

メルマガはわたしが執筆したものではなく第三者機関のものですが

無料で良質な情報なのでこれから検討をされる方はまずここから情報を収集されることをおすすめします。

お客さんのフォローができる人数制限があるようで登録者数にも上限があるそうですので情報を参考にするのであればお早めに!

 

【海外投資に関する推奨メルマガ(無料)】  

 

 

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