日本国内における海外積立投資の保険会社は『RL360』と『インベスターズトラスト』の2つの人気が高く二大巨頭になっています。

今回はインベスターズトラストの口コミ評判や実態に関して触れていきます。


【インベスターズトラストの概要】

会社設立が2002年。

RL360やフレンズプロビデント、ハンサード、スタンダードライフと比較して若い会社で後発的な印象です。

とはいうものの格付け会社AM BestによるとB++ですがMoody’sではAAAと最高ランクとなっています。

本社所在地はケイマン諸島にあり国際生命保険協会加盟に上場しています。

インベスターズトラストの拠点としてはモンテビデオ、マイアミ、クアラルンプール、香港 となっています。

 

【インベスターズトラストの積立商品に関して】

インベスターズトラスト社の積立商品には『S&P500インデックス』と『EVOLUTION(エボリューション)』がありますが、国内ではS&P500が人気です。

このS&P500という商品はS&Pという金融業界の格付会社がニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、NASDAQに上場している主要産業を代表する上位500社の株をインベスターズトラスト社がS&P500指数に連動している有料な金融機関の連動型債券で運用しています。

大きな特徴として『契約期間中に減額・停止・一部取崩し、滞納がなければ満期時に投資金額の140%をインベスターズトラスト社が保証する』という商品です。 

EVOLUTIONは他社積立商品と同じようにIFAと提携して運用していく商品内容となっています。

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【インベスターズトラストの口コミ評判】

インベスターズトラストが他社と比べて独自性があるのは、この元本保証+利回り140%保証の部分です。

日本人は「元本保証」が好きですから、そこに目をつけた金融素人業者や無認可業者が積極的に販売しています。

最低契約金額も月200$~、日本から申し込みができるので、気軽に海外積立投資を始めたい方が契約している傾向にあります。

勿論インベスターズトラストは実際にある会社ですし保険商品は架空のものでもありません。

しかし香港の金融機関の関係者やプロの方の間での判断はインベスターズトラストの会社の規模や歴史にはかなり懐疑的に見られています。

というのもS&P500の商品の元本保証に関しても保証となる担保が不透明であるために金融業界のプロや専門家からはお勧めされていないようです。

そもそも運用対象がS&P500という株式をベースにしたものにも関わらず、その元本を保証すること自体一般的な運用ではありえないとの見方が多いようです。

更に仕組み債という商品構成の複雑さにも関わらず、元本保証や140%の利回り保証の内容に関しては明確な説明もされていないという状況にもインベスターズトラスト社としての信頼性は低いとプロからは感じられている様です。

実際にインベスターズトラストを提案している業者は『140%の運用保証』と『元本保証』という売り文句を手にして、金融素人業者や無資格業者が多い傾向にあります。

時たま「FPから提案された」という相談事例もありましたが、やはり「元本保証と140%の利回り保証」を強く言われただけで、内容に関しての説明はありませんでした。

FPの先生も金融庁の認可を得ずして海外投資に関する助言をしているもぐりのところが非常に多いので注意しましょう。

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【インベスターズトラストを扱う販売会社の傾向とは?】

インベスターズトラストは海外投資の専門家や金融庁認可の金融機関では会社の信用度の面から積極的に提案はされていない傾向にあります。

 「元本保証」を謡って積極的にインベスターズトラストの積立商品を提案してくる無資格業者や無認可業者には十分注意しましょう。

ネットワークビジネス的に組織を作っている素人業者では売上を挙げることしか頭にありません。

彼らは海外の金融事情を知るための情報ネットワークが脆弱で情報が少ないにも関わらず「売りやすいから」という理由だけで自社目的のためだけにインベスターズトラストを提案している傾向が強いです。

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〈インベスターズトラストは実質的には信託会社!?〉

またインベスターズトラストは「保険会社」として営業していますが実質的にはほとんど「信託会社」のような位置づけになっています。

一見して「別にどっちでもいいじゃん」と気にかけない人が多いですが、実は無視できないポイントです。

そもそも保険会社というものは保険業務が会社の収益のベースとなって活動をしている会社です。

金融機関申請として保険会社というのはハードルが高く幾つもの認可をパスしないといけないものです。

一方で信託会社は「お金を信じて託すことでの手数料」が収益のベースになっており不透明感が強いものです。

更に金融機関と比較して容易に会社を作ることができます。

ただ海外の信託会社は会社の中にキャッシュがないにも関わらず存続しており経営状況の実態が掴めないことが少なくありません。

インベスターズトラストは保険会社として金融機関の登録申請時には認可をパスしていますが、経営に関しては実質的な保険商品はほとんどなく経営状況の実態が掴めないため実質的にはほぼ信託会社のような一面もあると専門家からは見られています。

この点も専門家からはインベスターズトラストが懐疑的に見られている理由となっている様です。

【インベスターズトラストで海外積立を契約する前に】

これは何もインベスターズトラストに限った事ではありませんが、海外積立を契約する前にはきちんと基本的な仕組みくらいは理解しておくことがとても大事です。

海外積立投資はF1レースに例えると保険会社は〈車〉でIFAが〈ドライバー〉です。

大切なことは車とドライバーの相性です。 外してはいけないのは、海外積立で何を重視されているかというニーズです。

〈お金を積極的に増やしたい〉のか〈とりあえず減らさずに積立をしたい〉のか〈相続対策〉として活用したいのかで保険会社の商品の選び方も違いますし、IFAの運用手法の特徴も変わります。

契約者の運用ニーズを基にして、どの保険会社にしてどういう特徴のIFAにしていくか決めていくことが大切です。

ただそれには素人が自分では出来ないので専門家にヒヤリングをしてもらって、保険会社とIFAの組み合わせを作ってもらってから契約をしましょう。

恥ずかしい話ですが筆者である私もIFAという言葉の意味も分からないうちに海外積立を契約して海外積立難民になって苦労しました。

(その経験があるからこそこうやって情報提供を出来ているというのもありますが…)

〈海外積立投資の業界裏話とは?〉

また海外積立で大切なのは運用面だけではなくアフターサポートも同じ位大切です。

海外積立契約後はカスタマーサポートは基本的には紹介業者経由になります。

つまり契約後のことを考慮すると、【誰から契約するか】が非常に重要になってきます。

契約後には〈住所変更〉、〈取崩手続〉、〈クレジットカードの変更〉等々の諸手続きが必ず必要になってきます。

しかし海外積立業界で頻繁にトラブルが起きているのが、この契約後のアフターサポートのずさんさです。

「契約後に紹介者連絡が取れない」、「紹介者が廃業した」、「管理がずさん」といったトラブルがかなり多いのが事実です。

あまり知られていない業者側の実態に関して触れておきますが、海外積立を紹介している業者は頭の中は「契約させたい」の一心です。

理由は明確で紹介コミッションが積立金額×積立期間に応じて紹介者に反映されるからです。

因みに紹介コミッションは契約後から24ヶ月の間に数回に分けて紹介業者に支払われます。

24ヶ月までに解約されてしまうとコミッションの戻入となる為、解約されない様に始めのうちはアフターサポートを行いはしますが 25ヶ月以降は連絡が取りづらくなったりスムーズに行えないという事例がかなり多い様です。

海外積立の紹介業者は資格もない素人やネットワークビジネス目的だったり、目の前のコミッション欲しさに参画している業者が非常に多いので(99%)注意が必要です。

金融知識もないにも関わらず契約させるために甘い言葉を並べることで契約者が振り回されるということも少なくありません。

紹介業者側は海外積立の契約を欲しいばかりに「税金がかからない」、「運用利率が良い」などと言って契約を急がせるケースが非常に多いので注意が必要です。

海外積立はしっかりと理解して向き合えば魅力の多い金融商品ですが、【誰から加入するか】で大きく魅力度合いは変わります。

ネットでよくある「無料IFA紹介」というのはネットワークビジネス的に展開している無資格業者の巣窟なので注意しましょう。

〈海外積立を契約する際の業者を見極めるポイント〉

・そもそも金融機関か?

・投資助言業のライセンスがあるのか?

・海外積立において投資助言をすることを金融庁から認可を受けているのか? というのが肝です。

これらが満たされていない上で海外の投資商品を提案、紹介している時点で違法行為となります。

そんな業者に金融庁の調査が入ろうものならば一発でその存在は消し飛んでしまいます。

つい最近もインベスターズトラストという海外積立商品を仲介していた業者(個人3名)が金融商品取引法違反で処分を受けましたね。

私も過去に幾つか海外積立で誠意あるサポートをしている業者も見て懇意にしてきましたが、行政処分で吹っ飛んでしまったところを幾つも見ております。

飛んでしまうと加入されている方が海外積立難民に陥ってしまうというスパイラルにもなりかねます。

上記三点がない限りは契約はしてはいけません。

FP事務所も金融庁の目が届かないところで潜りで提案しているところが、かなり多いのが実態です。

99%以上がライセンスもなく海外投資で携わる旨を金融庁に届出をしていないところなので注意が必要です。

ちなみに最近はライセンスを持たない違法業者が投資顧問会や投資助言会社をネットで大批判してるケースが見受けられます。

自らの商売を守る為と思われますが、そもそも金融機関とし嘘や虚偽の説明、誤解を招く説明などがあった時点でどこよりも早く金融庁が飛んできます。

ライセンスを付与をする立場として管理監督責任が問われるものですので、金融機関への金融庁の日ごろのチェックは相当に厳しいものです。

私が勤める証券会社でも定期的な監査は存在しメール内容のチェックから資金の動きまで詳細に調査が行われます。

こんな状態で本当に違法行為がまかり通っているとすれば、調査のプロである金融庁の目が節穴だという事になります。

海外投資を検討される場合は、こうした違法業者の罠に陥らないように客観的な視点で判断されることをお勧めします。

民間のグレーな業者からの加入は絶対に避けて下さい。

ネットで「IFA無料紹介」「IFA繋ぎます」と謳っているところも無資格素人の違法業者ですので注意が必要です。

手数料目当ての適当な契約を勧められないようにしましょう!

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素人業者の失敗事例も多いので参考まで…

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【海外投資の着手前には基本の理解が何よりも大切です】

 

海外投資の情報はちゃんと取扱いが出来れば経済を豊かにしてくれるものです。

しかし海外積立や海外投資は「何だか良さそう」という単純な理由だけで始めてはいけません。  

 

というのもサイト管理者のわたくしも2009年9月に海外積立投資を契約して

1年も経たない2010年4月の段階で紹介業者が廃業し連絡がつかなくなったことで海外積立難民になった経験があります。  

更に斡旋した業者は運用シュミレーションで「毎年年利12%」と言っていましたが

実際に過去3年の利回りを調べてみるとマイナス2%でかなり誇張していたことが分かりました。

そして資産運用においても考え方を間違って大きく損失を抱えたことがあります。  

 

それらの原因というのも

・情報の出処が確かなのか?

・リスクやデメリットは何なのか?

・どういう仕組みになっているのか?などをきちんと理解していなかったからです。  

 

これらを理解せずに安易に海外投資に着手して「こんなはずじゃなかった」という人はわたくしを含めて少なくありません。

そして「リスク許容度を間違えたり」、「詐欺に引っかかったり」、「提案者が実はちゃんと理解していなくて契約者が困ったり」と問題を抱えた人を多く見てきました。

 

しかし根本の原因は海外の投資に関する良質な情報が少ないことが挙げられます。

要らぬ失敗をしないためにも必要なことは良質な情報を取ること、基本の理解です。  

 

ちなみにわたしが当時運用に関して頭を抱えていた時に知人から教えてもらったのが、海外投資において金融庁に投資助言をする認可を正式に受けている数少ない独立系金融機関の投資顧問会社です。

当然、私も金融機関にいる人間ですから、相当にこの投資顧問会社の下調べをしました。

結果、わたしは最後の駆け込み寺としてここに行き着いたのですが、担当の方も真摯に対応してくれて窮地を救ってくれました。

以降は金融機関に勤務している身でありながら顧客としてお世話になっています。

 

また私の担当の荒木大志さんが投資家向けに限定配信しており、今では金融や海外投資の業界で多くの人が登録して有名になっているメルマガがあります。

基本を理解するのに分かりやすく書いてあるメルマガなんですが 実際に荒木さんに問合せをして貼り付けの許可を頂いたので以下にリンクを貼っておきます。 

海外投資や資産運用を検討している方は曖昧な状態で着手される前にまず参考にしてみて下さい。  

 

メルマガはわたしが執筆したものではなく第三者機関のものですが

無料で良質な情報なのでこれから検討をされる方はまずここから情報を収集されることをおすすめします。

お客さんのフォローができる人数制限があるようで登録者数にも上限があるそうですので情報を参考にするのであればお早めに!

 

【海外投資に関する推奨メルマガ(無料)】  

 

 

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