海外積立投資ではRL360(旧ロイヤルロンドン)やインベスターズトラスト、プレミアトラストなどの保険(信託)会社が日本国内でも人気です。
とはいうものの海外積立投資ではファンドを扱う保険会社のみと契約すれば良いという訳ではありません。
保険会社のファンドを選んで運用をするIFAとの契約も必要不可欠です。
海外積立投資はよくF1レースに例えられます。
保険会社の扱うファンドが「車」で運用をするIFAが「ドライバー」です。
いくら良いファンドを扱う保険会社でも、それらを使って運用するIFAの手腕が悪ければ元も子もありません。
海外積立投資においては実は「どの保険会社で契約したか?」ということよりも「どのIFAに運用を任せているのか?」という方が重要です。
今回はIFAの中でも【アドミニストレーション】というIFAに関しての口コミ評判や実態について記載します。
【IFAのアドミニストレーション社の概要】
香港に所在地のあるIFAです。
運用を提携している保険会社はRL360とスタンダードライフとハンサードです。
〈アドミニストレーション社の運用に関して〉
アドミニストレーション社は運用を外部委託しており各保険会社によって一番上手く運用してくれる会社を選定しています。
RL360とアドミニストレーションの組み合わせが日本人契約者では多い傾向にあります。
RL360社の運用においては金融大手のブラックロック社やシンガポールの新進気鋭の運用会社のハリスフレザー社と委託契約関係にあります。
〈アフターサポート〉
アドミニストレーションは顧客と直接のアフターサポートを行っていません。
そのため「住所変更」、「減額申請」などの諸手続きに関しては紹介者や代理店経由で申込をする必要があります。
この点は非常に重要で、もし代理店や紹介者と契約後に連絡が付かなくなってしまうと諸手続きをすることが出来ない「海外積立難民」に陥ってしまいます。
提案者が金融機関登録をしていない民間のグレーな業者や無資格の素人業者の場合は「廃業」、「倒産」、「サポートの怠慢」といった理由で連絡がつかなくなるケースは少なくありません。
海外積立投資は保険会社やIFAを選ぶよりも実は【どこから・誰から契約するのか?】というポイントは最重要課題です。
【IFAのアドミニストレーションの口コミ評判】
アドミニストレーション社は業界内では「運用が良い」という風評があります。
ただ、この風評で安易に契約してはいけません。
運用パフォーマンスが高いということは相応のリスクを取っているということを忘れてはいけません。
契約者個々人の年収や資産状況、年齢によって負うことのできるリスクは個々人によって違います。
もし海外積立の販売業者が「運用が良いから」という理由だけで一辺倒に契約を促そうとしているのであれば、ほぼ間違いなく素人業者や無資格業者です。
きちんとした説明をしない海外積立の販売業者からは契約してはいけません。
【IFAのアドミニストレーション社で契約する際の注意点やデメリットとは?】
実際にIFA(アドミニストレーション)を訪問して運用方針などの説明を受けたことがあり、その際の出来事をお話しておきます。
香港でIFAの視察に行った時のことです。
新規契約者説明会に登壇したのは少し派手な装いの女性で その際には海外積立の基本的な仕組みから運用シミュレーションを立てたりと具体的な説明をしてくれました。
その場で毎月の積立金額をいくらにするか決定をしないといけなかったのですが、「キャンペーン」や「ボーナス」という言葉を使って言葉巧みに積立金額を上げること促していたのが個人的には印象的でした。
決して威圧的な感じではなかったのですが「積立金額を上げたい」という意図が丸見えでした。
IFAとしては積立金額(具体的に言えば積立金額の1%)によって運用報酬が変わってきますので何としても毎月の積立金額を上げたいのが本音です。
ただ為替リスクなど相応のリスクもあり、毎月の出費なのでその場の雰囲気に飲まれて積立金額を上げるべきではありません。
また、先程も述べましたがアドミニストレーションはアフターサポートはIFAが行ってはくれません。
諸手続きをするには紹介者経由で行う必要があります。
つまり紹介者と連絡が取れなくなった時点で海外積立難民になる可能性があります。
IFAをアドミニストレーション社に選んで契約をする際には十分に注意をしましょう。
〈海外積立投資を始める前に大切なこと〉
海外積立投資を始める前に大切なことは〈海外積立で何を重視しているか〉という契約者自身のニーズです。
〈お金を積極的に増やしたい〉のか〈とりあえず減らさずに積立をしたい〉のか〈相続対策〉として活用したいのかで 保険会社の商品の選び方も違いますし、IFAの運用手法の特徴も変わります。
契約者自身の運用ニーズを基にして保険会社とIFAを決めていくことが大切です。
ただ保険会社とIFAの選定は自身では難しいので専門家にヒヤリングをしてもらって、必ず保険会社とIFAの組合せをしてもらいましょう。
〈契約後のアフターサポートは運用実績と同じくらい大切〉
そして、忘れられがちですが海外積立で大切なのは運用面だけではなくアフターサポートも同じ位大切です。
海外積立契約後はアフターサポートは基本的には紹介業者経由になります。
つまり契約後のことを考慮すると、【誰から契約するか】が非常に重要です。
契約後には〈住所変更〉、〈取崩手続〉、〈クレジットカードの変更〉等々の諸手続きが必ず必要になってきます。
〈海外積立投資の販売業者の実態〉
海外積立業界で頻繁にトラブルが起きているのが、契約後のアフターサポートのずさんさです。
「契約後に紹介者連絡が取れない」、「紹介者が廃業した」、「管理がずさん」といったトラブルがかなり多いのが業界の実態です。
あまり知られていない国内の販売業者の裏側や実態に関して述べますが 海外積立を紹介している業者は頭の中は「契約させたい」の一心です。
理由は明確で紹介コミッションが積立金額×積立期間に応じて紹介者に反映されるからです。
紹介コミッションは契約後から24ヶ月の間に数回に分けて紹介業者に支払われます。
24ヶ月までに解約されてしまうとコミッションの戻入となる為、解約されない様に始めのうちはアフターサポートを行いはしますが 25ヶ月以降は連絡が取りづらくなったりスムーズに行えないという事例がかなり多い様です。
海外積立の紹介業者は資格もない素人やネットワークビジネス目的だったり、目の前のコミッション欲しさに参画している業者が非常に多いので(99%)注意が必要です。
インターネットで「無料IFA紹介」と謳っているところも金融機関登録をしていない無資格業者、素人業者ですので注意が必要です。
業者側は金融知識もないにも関わらず契約させるために甘い言葉を並べることで契約者が振り回されるということも少なくありません。
紹介業者側は海外積立の契約を欲しいばかりに「税金がかからない」、「運用利率が良い」などと言って契約を急がせるケースが非常に多いので注意が必要です。
海外積立はしっかりと理解して向き合えば非常に魅力の多い金融商品ですが、【誰から加入するか】で大きく魅力度合いは変わります。
〈海外積立投資を始める際に専門家を選ぶポイントとは?〉
専門家を選ぶポイントにあたっては
・そもそも金融機関か?
・投資助言業のライセンスがあるのか?
・海外積立において投資助言をすることを金融庁から認可を受けているのか? というのが肝です。
これらが満たされていない上で海外の投資商品を提案、紹介している時点で違法行為となります。
そんな業者に金融庁の調査が入ろうものならば一発でその存在は消し飛んでしまいます。
つい最近もインベスターズトラストという海外積立商品を仲介していた業者(個人3名)が金融商品取引法違反で処分を受けましたね。
私も過去に幾つか海外積立で誠意あるサポートをしている業者も見て懇意にしてきましたが、行政処分で吹っ飛んでしまったところを幾つも見ております。
飛んでしまうと加入される方が海外積立難民に陥ってしまうというスパイラルにもなりかねます。
上記三点がない限りは契約はしてはいけません。
FP事務所も金融庁の目が届かないところで潜りで提案しているところが、かなり多いのが実態です。
99%以上がライセンスもなく海外投資で携わる旨を金融庁に届出をしていないところなので注意が必要です。
ちなみに最近はライセンスを持たない違法業者が投資顧問会や投資助言会社をネットで大批判してるケースが見受けられます。
自らの商売を守る為と思われますが、そもそも金融機関とし嘘や虚偽の説明、誤解を招く説明などがあった時点でどこよりも早く金融庁が飛んできます。
ライセンスを付与をする立場として管理監督責任が問われるものですので、金融機関への金融庁の日ごろのチェックは相当に厳しいものです。
私が勤める証券会社でも定期的な監査は存在しメール内容のチェックから資金の動きまで詳細に調査が行われます。
こんな状態で本当に違法行為がまかり通っているとすれば、調査のプロである金融庁の目が節穴だという事になります。
海外投資を検討される場合は、こうした違法業者の罠に陥らないように客観的な視点で判断してください。
上記三点の確認がない限りは絶対に契約はしてはいけません。
FPの資格はあっても海外投資で金融商品に携わる旨を金融庁に届出していないところが99%以上です。
法を犯してまであなたに商品を提案する理由は何なのか?
よく考えてご判断されてください。
【海外投資の着手前には基本の理解が何よりも大切です】
海外投資の情報はちゃんと取扱いが出来れば経済を豊かにしてくれるものです。
しかし海外積立や海外投資は「何だか良さそう」という単純な理由だけで始めてはいけません。
というのもサイト管理者のわたくしも2009年9月に海外積立投資を契約して
1年も経たない2010年4月の段階で紹介業者が廃業し連絡がつかなくなったことで海外積立難民になった経験があります。
更に斡旋した業者は運用シュミレーションで「毎年年利12%」と言っていましたが
実際に過去3年の利回りを調べてみるとマイナス2%でかなり誇張していたことが分かりました。
そして資産運用においても考え方を間違って大きく損失を抱えたことがあります。
それらの原因というのも
・情報の出処が確かなのか?
・リスクやデメリットは何なのか?
・どういう仕組みになっているのか?などをきちんと理解していなかったからです。
これらを理解せずに安易に海外投資に着手して「こんなはずじゃなかった」という人はわたくしを含めて少なくありません。
そして「リスク許容度を間違えたり」、「詐欺に引っかかったり」、「提案者が実はちゃんと理解していなくて契約者が困ったり」と問題を抱えた人を多く見てきました。
しかし根本の原因は海外の投資に関する良質な情報が少ないことが挙げられます。
要らぬ失敗をしないためにも必要なことは良質な情報を取ること、基本の理解です。
ちなみにわたしが当時運用に関して頭を抱えていた時に知人から教えてもらったのが、海外投資において金融庁に投資助言をする認可を正式に受けている数少ない独立系金融機関の投資顧問会社です。
当然、私も金融機関にいる人間ですから、相当にこの投資顧問会社の下調べをしました。
結果、わたしは最後の駆け込み寺としてここに行き着いたのですが、担当の方も真摯に対応してくれて窮地を救ってくれました。
以降は金融機関に勤務している身でありながら顧客としてお世話になっています。
また私の担当の荒木大志さんが投資家向けに限定配信しており、今では金融や海外投資の業界で多くの人が登録して有名になっているメルマガがあります。
基本を理解するのに分かりやすく書いてあるメルマガなんですが 実際に荒木さんに問合せをして貼り付けの許可を頂いたので以下にリンクを貼っておきます。
海外投資や資産運用を検討している方は曖昧な状態で着手される前にまず参考にしてみて下さい。
メルマガはわたしが執筆したものではなく第三者機関のものですが
無料で良質な情報なのでこれから検討をされる方はまずここから情報を収集されることをおすすめします。
お客さんのフォローができる人数制限があるようで登録者数にも上限があるそうですので情報を参考にするのであればお早めに!