海外積立投資の販売業者が「RL360」や「インベスターズトラスト」同様に積極的に提案する様になった「メティス・グローバル」という会社の商品。

実際にわたくしのもとにも「メティスグローバル」の問い合わせや相談は多く頂きます。

今回はメティスグローバルについて記載していきます。

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【メティスグローバルの概要】

メティスグローバル(通称メティス)はIFAであるアテナベストが専属で取り扱っている商品です。

積立投資型:インテリジェンス

一括投資型:ブライト

という二種類の商品がありますが日本国内では圧倒的に積立型のインテリジェンスが提案されている様です。

今回は主に積立投資型のインテリジェンスについて紹介します。

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【メティスグローバルの基本的な仕組みとは?】

まず、メティスに限らず海外積立投資というのはよくF1レースに例えられます。

保険会社が「車」でIFAが「ドライバー」です。

保険会社のファンドリストからIFAがファンドを選んで(ポートフォリオを組むとも言います)運用をするのが海外積立投資の基本的な仕組みです。

海外積立投資の契約後は、保険会社「車」を変更することは出来ませんが、IFA「ドライバー」は随時変更することができます。

その海外積立投資の基本的な仕組みと少し違うのがメティスグローバルという商品です。

通称メティスはIFAであるアテナベスト社が独自で提供している商品です。

メティスは商品を取り扱っているものの、運用しているのも同じくIFAであるアテナベストとなります。

契約時には、契約者が複数の運用コースから目的に合ったコースを選び、それに基づいてIFAが運用を行うことになります。

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〈メティスのユニークな運用コース〉

運用コースは、8~10程度(増えたり減ったりと入替えが結構あります)ありますが、AI(人工知能)が運用するコースや専属のポートフォリオマネージャーが運用するコースもあります。

中には大手投資銀行であるJPモルガンにも運用の委託をするコースもあります。

 

【メティスが積極的提案される2つの理由とは?】

メティスは日本国内の海外積立投資の販売業者に積極的に販売されています。

その理由は幾つかあります。

①〈海外積立販売業者にとって手数料率が高いから〉

海外積立業者が絶対に話してくれない業界の裏側の事情ですが、販売業者の頭の中はいくら穏やかに見えても「契約させたい」の一心です。

というのも海外積立投資は契約が完了した際には販売業者にコミッションが支払われるからです。

因みにコミッションは積立金額×積立年数に応じて支払われます。

例えば毎月5万円の積立金額で25年間積立を行うとします。

5万円×12ヶ月×25年=1,500万円 この1,500万円のうち実績に応じて1~3%が販売業者のコミッションとなります。

3%だとしたら一件の契約でコミッションは45万円ですが、この金額が契約~24ヶ月の間に分割で支払われるという仕組みになっています。

そして、このメティスの商品というのは販売業者にとってはコミッション率が他社積立商品よりも0.2~0.3%高いため積極的に提案されている様です。

②〈契約後のカスタマーサポートをアテナベストに依頼できるから〉

アテナベスト社は、他IFAと違いしっかりとしたカスタマーサポートがあります。

ですので販売業者は、契約後のサポートの煩わしさから解放されることを目的に積極的に提案する傾向があります。

しかし、カスタマーサポートを受ける際には契約直後に契約完了通知を送付したりID登録をしたりと幾つかのハードルがあります。

サポートを受ける際にも取り次いだ紹介者の介入が必ず必要になるので「カスタマーサポートがあるから」と言って対応をおざなりにする業者からは絶対に契約をしてはいけません。

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【メティスは運用の手数料が安いと言われるけど…】

 

〈海外積立投資の手数料の内訳とは?〉

「メティスは手数料が安いから」という印象がありますが、実際はどうなのでしょうか?

その前にまず海外積立投資における手数料について基本的なことをお話しておきます。

運用するにあたって必要になる手数料というのは大きく分けて3つあります。

1.初期口座手数料

読んで字のごとく初期口座に入っている資金に対してかかる手数料です。

因みに初期口座とは契約~24ヶ月までの間に積み立てられる資金に対する口座です。

初期口座手数料はどの会社も同じく初期口座に入っている資金に対して6%です。

契約初期の段階では割高ですが積立年数が経てば経つほど全体に対する初期口座手数料の割合は少なくなっていきます。

2.運用手数料

これは25ヶ月目以降に積み立てられる資金に対しての口座、積立口座に対してかかる手数料です。

大体積立口座に入っている資金に対して1~1.5%ほどの手数料がかかります。

初期の段階では少ないですが積立資金が増えるほど手数料としての金額は増えます。

3.プラン手数料

これは海外積立を契約しているだけで毎月、口座維持のためにかかる手数料です。

大体6~8USDくらいがプラン手数料としてかかります。

〈メティスが手数料が安いと言われる理由とは…〉

メティスは先ほど述べたように運用コースは8つの中から選ぶことができます。

その中に先ほど述べた運用手数料が0のコースがあります。

一見すると他は運用手数料が1~1.5%かかるので有利に思えます。

しかし、実際に見えない部分で手数料が引かれている可能性があると一部の専門家からは疑問視されています。

というのも公表している運用リターンに対して、実際の資産価値が連動していないといった意見が少なくありませんので信頼性にかける部分があります。

しかし、この点に関しては一人一人が契約して始めるタイミングや金額が異なりますので、自分ひとりで調べることは不可能です。

契約者は提示されたものを信用するしかありませんが、メティスの手数料に関してはブラックボックスであることには違いありません。

しかし、冷静に考えた時にIFAの儲けの部分である「運用手数料」がゼロで会社が本当にやっていけるのか?と考えると

逆に「どこで会社は儲けているのだろう?」と懐疑的に思ってしまいます。

【メティスに限らず海外積立投資を契約する際の注意点】

絶対に外してはいけないのは、海外積立投資で契約者が何を重視しているかというニーズです。

〈お金を積極的に増やしたい〉のか〈とりあえず減らさずに積立をしたい〉のか〈相続対策〉として活用したいのかで、保険会社の商品の選び方も違いますし、IFAの運用手法の特徴も変わります。

運用方針や運用ニーズを基にして、どの保険会社にしてどんな特徴のIFAにしていくか決めていくことが大切です。

ただそれには素人が自分では出来ないので専門家にヒヤリングをしてもらって、保険会社とIFAの組み合わせを作ってもらうことが必要です。

メティスに関して言えば契約者の資産状況や年齢などによって「どの運用コースが最適なのか?」をしっかりとヒヤリングをしてもらって、ニーズに合致するコースを選んでもらいましょう。

とはいうものの先程もお話しましたが、巷に蔓延る海外積立投資の販売業者の頭の中はコミッションのために「契約させたい!」の一心です。

契約者のニーズは横に置き「これがいい!」と契約を促すことしかしません。

更に契約後のサポートは販売業者にとって1円の得にもならないので、サポートを面倒に思って急に連絡が取れなくなることも少なくありません。

コンプライアンス的にもアフターサポートをするように強制するものはないのでグレーな民間の海外積立業者から契約することは避けるのが賢明でしょう。

ネットでの「無料IFA紹介」などの類の業者も無資格業者であり、違法業者ですので注意が必要です。

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〈海外積立投資の専門家を選ぶポイント〉

海外投資における専門家を選ぶポイントにあたっては

・そもそも金融機関か?

・投資助言業のライセンスがあるのか?

・海外積立において投資助言をすることを金融庁から認可を受けているのか?

というのがポイントです。

これらが満たされていない上で、海外の投資商品を提案、紹介している時点で金融商品取引法違反であり違法行為となります。

そんな業者に金融庁の調査が入ろうものならば一発でその存在は消し飛んでしまいます。

つい最近もインベスターズトラストという海外積立商品を仲介していた業者(個人3名)が金融商品取引法違反で処分を受けましたね。

私も過去に幾つか海外積立で誠意あるサポートをしている業者も見て懇意にしてきましたが、行政処分で吹っ飛んで(逃げて)しまったところを幾つも見ております。

飛んでしまうと加入される方が海外積立難民に陥ってしまうというスパイラルにもなりかねます。

上記三点がない限りは契約はしてはいけません。

FP事務所も金融庁の目が届かないところで潜りで提案しているところが、かなり多いのが実態です。

99%以上がライセンスもなく海外投資で携わる旨を金融庁に届出をしていないところなので十分注意してください。

どんなにきれいなホームページでも、どんなに真っ当なことを言っていても、やっていることは違法行為に変わりはありませんから、一切関わりを持たないのが賢明です。

ちなみに最近はライセンスを持たない違法業者が投資顧問会や投資助言会社をネットで大批判してるケースが見受けられます。

自らの商売を守る為と思われますが、そもそも金融機関とし嘘や虚偽の説明、誤解を招く説明などがあった時点でどこよりも早く金融庁が飛んできて行政処分を下します。

ライセンスを付与をする立場として管理・監督責任が問われるものですので、金融機関への金融庁の日ごろのチェックは相当に厳しいものです。

私が勤める証券会社でも定期的な監査は存在しメール内容のチェックから資金の動きまで詳細に調査が行われます。

だからこそ逆に、長年にわたって行政処分を受けていない投資顧問会社などは、金融庁お墨付きの真っ当な業者と言えるでしょう。

海外投資を検討される場合は、こうした違法業者の罠に陥らないように客観的な視点で判断されることをお勧めします。

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【海外投資の着手前には基本の理解が何よりも大切です】

 

海外投資の情報はちゃんと取扱いが出来れば経済を豊かにしてくれるものです。

しかし海外積立や海外投資は「何だか良さそう」という単純な理由だけで始めてはいけません。  

 

というのもサイト管理者のわたくしも2009年9月に海外積立投資を契約して

1年も経たない2010年4月の段階で紹介業者が廃業し連絡がつかなくなったことで海外積立難民になった経験があります。  

 

更に斡旋した業者は運用シュミレーションで「毎年年利12%」と言っていましたが

実際に過去3年の利回りを調べてみるとマイナス2%でかなり誇張していたことが分かりました。

そして資産運用においても考え方を間違って大きく損失を抱えたことがあります。  

 

それらの原因というのも

・情報の出処が確かなのか?

・リスクやデメリットは何なのか?

・どういう仕組みになっているのか?などをきちんと理解していなかったからです。  

 

これらを理解せずに安易に海外投資に着手して「こんなはずじゃなかった」という人はわたくしを含めて少なくありません。

そして「リスク許容度を間違えたり」、「詐欺に引っかかったり」、「提案者が実はちゃんと理解していなくて契約者が困ったり」と問題を抱えた人を多く見てきました。  

 

しかし根本の原因は海外の投資に関する良質な情報が少ないことが挙げられます。

要らぬ失敗をしないためにも必要なことは良質な情報を取ること、基本の理解です。  

 

ちなみにわたしが当時運用に関して頭を抱えていた時に知人から教えてもらったのが、海外投資において金融庁に投資助言をする認可を正式に受けている数少ない独立系金融機関の投資顧問会社です。

当然、私も金融機関にいる人間ですから、相当にこの投資顧問会社の下調べをしました。

結果、わたしは最後の駆け込み寺としてここに行き着いたのですが、担当の方も真摯に対応してくれて窮地を救ってくれました。

以降は金融機関に勤務している身でありながら顧客としてお世話になっています。

 

また私の担当の荒木大志さんが投資家向けに限定配信しており、今では金融や海外投資の業界で多くの人が登録して有名になっているメルマガがあります。

基本を理解するのに分かりやすく書いてあるメルマガなんですが 実際に荒木さんに問合せをして貼り付けの許可を頂いたので以下にリンクを貼っておきます。 

海外投資や資産運用を検討している方は曖昧な状態で着手される前にまず参考にしてみて下さい。  

 

メルマガはわたしが執筆したものではなく第三者機関のものですが

無料で良質な情報なのでこれから検討をされる方はまずここから情報を収集されることをおすすめします。

お客さんのフォローができる人数制限があるようで登録者数にも上限があるそうですので情報を参考にするのであればお早めに

 

【海外投資に関する推奨メルマガ(無料)】

 

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