【保険会社の種類】
海外積立投資は、よくF1レースに例えられます。
保険会社が車でIFAがドライバーです。
今回は海外積立投資で契約できる生命保険会社3社についての特徴や評判についてお話していきます。
(IFA独自商品のメティスやコーンヒルは別の機会に記載します)
【RL360】
設立年:1861年
本社所在地:マン島
S&P格付:A-
Moody’s:A2
日本人が契約できる海外積立投資の保険会社の代表的なもののひとつです。
RL360が本籍を置いているマン島は金融機関審査が非常に厳しいことで有名です。
もともとはロイヤルロンドンという150年以上の歴史がある保険会社から分社しました。
会社の歴史自体は浅いですが前身のロイヤルロンドンで得た信用がある影響なのか、海外積立投資の金融の専門家からも信頼性の高い保険会社です。
積極的にIFAと販売契約をしてプロモーションをする保険会社もある中、RL360はIFAとの関係は比較的限定的です。
得たいのしれないIFAとは連携を取らず、信頼のおけるIFAとのみ関係性を作っています。
【インベスターズトラスト】
設立年:2002年
本社所在地:ケイマン諸島
AMBest格付:B++
Moody’s:AAA
インベスターズトラストもRL360同様に保険会社です。
インベスターズトラストでは日本人が好みそうな元本保証型+140%の利回り商品の人気が高いです。
その商品の内容はS&P500の株価指数と連動したETFのような商品です。
S&P500指数(証券コード「SPX」)に連動している金融機関の連動型債券に投資し運用しており、契約者のプラン価値もS&P500に連動します。
ただし、元本保証+140%の条件があります。
それは契約時に設定した積立金額を停止または減額などせずに継続することです。
インベスターズトラスト社の契約者に対する説明資料では
『ご契約いただいたプランは、契約期間中、減額、停止、一部取り崩し、滞納がなければ、S&P指数 が下落した場合でも満期時に投資金額の140%をITA社が保証します。 一方、途中で上述の行為に 該当する場合、元本確保は無効になります。』と明記してあります。
【インベスターズトラストの運用利回り140%+元本保証って本当!?】
一方で会社の規模や歴史からして元本保証の担保に対する不透明性が高く懐疑的な見方をする専門家も少なくありません。
また商品構成が複雑にも関わらず元本保証に対する明確な説明もされていないという状況に首をかしげる人も多いのが現状です。
【プレミアトラスト】
設立年:2007年
本社所在地:BVI(British Vergin Island)
投資対象ファンドリスト :S&P500 ・MSCI新興国株IMI ・S&Pアジア50 ・ユーロストックス50 ・MSCIオールカントリーワールドインデックスIM ・FTSE100
2016年頃から海外積立投資業界で噂になった信託会社です。
個人的には保険会社ではなく、信託会社というのが少し気になるところです。
というのも信託会社は簡単に設立できるペーパーカンパニーが多く会社の信頼性が低く規模も小さいところがほとんどです。
ですので資産を預ける場所という点では懐疑的に見る専門家は少なくない様です。
プレミアトラストは会社の本籍がBVIとなっているが会社の運営はプレミア・アシュランス・グループというところが行っています。
グループ会社の登記はケイマン諸島で拠点がアメリカと複雑になっている会社構成がなんだか不思議に思います。
海外積立投資の専門家からはプレミアトラストはかなり懐疑的に思われている様子です。
【プレミアトラスト社の運用に関して】
プレミアトラストはIFAがシンガポールのハリスフレーザーの一社専属となっています。
一社専属のIFAとなると運用実績が芳しくない時には運用先を変更すること(IFA移管)ができないので契約前には特に注意が必要です。
途中でリスクや不安を運用面で抱えても途中でIFAを変更することはできません。
IFA数社と販売契約を結んでいる保険会社を選ぶ方がリスクヘッジという面で安心できるのではと言われています。
インベスターズトラスト社と同じように元本保証型の商品があるが専門家や有識者からの評価はあまり高くは無い様です。
因みに15年契約で140%、20年契約で150%、25年契約で160%の運用保証となっています。
インベスターズトラスト社への見方と同じで会社の規模や歴史からして元本保証の担保に対する不透明性が高く懐疑的な見方をする専門家も少なくありません。
また商品構成が複雑にも関わらず元本保証に対する明確な説明もされていないという状況に首をかしげる人も多いのが現状です。
【要項】
海外積立投資で契約できる生命保険会社はRL360、インベスターズトラスト、プレミアトラストの3社です。
インベスターズトラストやプレミアトラストでは元本保証+運用保証の積立型商品があるが専門家や有識者からの評価は高くはありません。
金融業界は信用が第一の世界です。
海外積立投資を活用するならば会社の歴史や実績から信頼性の高いRL360の商品の方が安全性は高そうです。
ただ、海外積立で大切なのは保険会社と運用を担うIFAとの相性です。
同じ保険会社でも運用手法によってはパフォーマンスは大きく違います。
資産運用で求める自分のニーズや目的をしっかりと見定めて、方向性に沿った保険会社とIFAの組合せを選びましょう。
自分のニーズとは言うものの明確化するのは難しいので、始めのうちは海外積立を専門とする金融機関に相談しながら目標リターンなども明確にしていくのが良いでしょう。
間違っても巷で横行している海外積立の無免許素人販売業者に相談してはいけません。
彼らには「契約させたい」という意思があるので「利回りが良い」、「税金がかからない」といった甘い言葉で契約を促します。
海外積立投資の契約で報酬を得ていない公正中立な金融機関、プロに相談して長期投資を成功させましょう。
【海外積立投資の着手前には基本の理解が何よりも大切です】
海外投資の情報はちゃんと取扱いが出来れば経済を豊かにしてくれるものです。
しかし海外積立や海外投資は「何だか良さそう」という単純な理由だけで始めてはいけません。
というのもサイト管理者のわたくしも2009年9月に海外積立投資を契約して
1年も経たない2010年4月の段階で紹介業者が廃業し連絡がつかなくなったことで海外積立難民になった経験があります。
更に斡旋した業者は運用シュミレーションで「毎年年利12%」と言っていましたが
実際に過去3年の利回りを調べてみるとマイナス2%でかなり誇張していたことが分かりました。
そして資産運用においても考え方を間違って大きく損失を抱えたことがあります。
それらの原因というのも
・情報の出処が確かなのか?
・リスクやデメリットは何なのか?
・どういう仕組みになっているのか?
などをきちんと理解していなかったからです。
これらを理解せずに安易に海外投資に着手して「こんなはずじゃなかった」という人はわたくしを含めて少なくありません。
そして「リスク許容度を間違えたり」、「詐欺に引っかかったり」、「提案者が実はちゃんと理解していなくて契約者が困ったり」と問題を抱えた人を多く見てきました。
しかし根本の原因は海外の投資に関する良質な情報が少ないことが挙げられます。 要らぬ失敗をしないためにも必要なことは良質な情報を取ること、基本の理解です。
わたしが当時運用に関して頭を抱えていた時に知人から教えてもらったのが
「匠投資顧問株式会社」というところです。
ここは海外投資において金融庁に投資助言をする認可を正式に受けている数少ない金融機関です。
わたしはここに最後の駆け込み寺として行き着いたのですが真摯に対応してくれて窮地を救ってくれました。
以降は金融機関に勤務している身でありながら顧客としてお世話になっています。
因みにこの匠投資さんが投資家向けに限定配信しており
今では金融や海外投資の業界で多くの人が登録して有名になっているメルマガがあります。
基本を理解するのに分かりやすく書いてあるメルマガなんですが
実際に匠投資さんに問合せをして貼り付けの許可を頂いたので以下にリンクを貼っておきます。
海外投資や資産運用を検討している方は曖昧な状態で着手される前にまず参考にしてみて下さい。
メルマガはわたしが執筆したものではなく
第三者機関のものですが無料で良質な情報なのでこれから検討をされる方はまずここから情報を収集されることをおすすめします。
登録者数に上限があるようなので情報を参考にするのであればお早めに